現代アーティスト・ミヤケマイ氏の銅版画を紹介いたします。
ミヤケマイ「喫茶去」
Kissako - Come Have Some Tea
食べること、寝ることのように、生きるためには必要ないけれど、
ないと寂しいものたちをエンドレスな銅版画にした作品です。
版画制作5年振りとなる本作は、ミヤケマイ氏が銅版に直接描版したオリジナル版画となります。
本作は4点で1セットのお作品です。
四季・飲み物・国をテーマにした本作は、並べるとお作品の絵柄がつながってゆきます。
季節は本来、切れ目なく巡ってゆくもの──という、ミヤケマイ氏の想いが伝わってくるようです。
POINT英語タイトルは「Come Have Some Tea」。喫茶去はお茶の言葉です。意味は、「まずはお茶を一服どうぞ」。
【作品詳細データ】
絵師:ミヤケマイ
画題:「喫茶去」
限定:88 部
画寸:縦30.0×横59.5cm
額寸:縦52.0×横78.0cm
額寸 : 52.0×78.0cm
紙種 : サマーセット
工房 : エディションワークス
販売元 : 株式会社コンポジション
全ての作品にエンボス加工(空押し)が施されている他、マーブリングやグラデーションと呼ばれる技法など、
銅版画の多種技法を盛り込んだ作品です。
また、色数も通常の銅版画に比べ数多く使用し、鮮やかな色彩の作品となっております。
春 =15色刷り、夏 =20色刷り、秋 =21色刷り、冬 =27色刷り
また、春は日本、夏は南米・アフリカ、秋は中国、冬は欧州というように、
異なる文化圏のイメージもそれぞれの季節に重ねています。
浮世絵スタジオこだわりの浮世絵木版画
和紙職人が漉く和紙に顔料をきめ込むことで生まれる鮮やかな色彩。
現在市場で流通している和紙のほとんどが漂白剤を用いて和紙を白くしています。
本作で使用した越前生漉奉書は、
昔ながらの製作方法に基づき漂白剤を使用することなく
可能な限り手わざにて白くしていますので、和紙の表面上にチリなどが残ります。
漂白剤を使用すると和紙が痛み劣化しますが、本和紙は1000年持つとも云われています。
ミヤケマイ MAI MIYAKE
日本の伝統的な美術や工芸の繊細さや奥深さを過去・現在・未来をシームレスにつなげながら、
物事の本質や表現の普遍性を問い続ける美術家。
一貫したたおやかな作風でありながら、鑑賞者の既成の価値観をゆさぶり、
潜在意識に働き掛ける様な作品で高い評価を得る。
斬新でありながら懐かしさを感じさせるタイムレスな作品は、様々なシンボルや物語が、
多重構造で鑑賞者との間に 独特な空間を産み出す。
媒体を問わない表現方法を用いて骨董・工芸・現代美術・デザイン、文芸など、
既存の狭苦しい区分を飛 び越え、伝統と革新の間を天衣無縫に往還。
国内外で展覧会を中心に活動。
最近の主な展覧会
2017年 |
ワコールスタディホール京都「面影」 |
2018年 |
金沢 21 世紀美術館 「変容する家」
釡山市美術館「BOTANICA
OPAM「アート & デザインの大茶会」 |
2019年 |
ICOM 京都大会 / 二条城・ 世界遺産登録 25 周年記念「時を超える美の基準」 |
2020年 |
「さいたま国際芸術祭」
さいたま市大宮盆栽美術館 第 6 回「世界 盆栽の日」記念
「ART Sightama さいたま国際芸術祭 Since 2020」 |
2021年 |
「ART BASEL 香港 2021: UNLIMITED」
柿傳 ギャラリー個展「夢の跡」 |
公式サイト http://www.maimiyake.com |