志水堅二「冨嶽舞利鳥図 浪之裏」


志水堅二「冨嶽舞利鳥図 浪之裏」(フガクブリドリーズナミノリ) 作品をご紹介いたします。


志水氏は大和絵のデザインと西洋絵画の要素を融合させた中にオリジナルキャラクター「ブリドリー」を配し作品を構築しています。
これまで枯れた花や切り花、そして古い玩具や錆びた道具などをモチーフにして、生命や時間に主眼を置いた作品を制作してきました。


本作は、葛飾北斎の代表作である『神奈川沖浪裏』に色トリドリで愛嬌たっぷりのブリドリーたちが登場する浮世絵作品です。

北斎の波に乗ってサーフィンを楽しむブリトリーたちの、明るいお作品です。
 
神奈川沖浪裏とは?



ブリトリー


多くの古い玩具を描いているうちに時間の象徴として誕生したという志水堅二氏のオリジナルキャラクター、ブリキの鳥「ブリドリー(Bridolly)」。


ブリドリーは、いくらゼンマイを巻いても飛ぶことは出来ないけれど、ジャンプは得意。

いろんなものに出会うために、高いところにのぼるために、そして遠くの知らない所へ行くために、ジャンプしつづける。

外見のサビなんて、気にしない。

ゼンマイが錆びついて動かなくなるまで、ジャンプしつづける。


何かに制限され束縛されてしまう状況下にあっても、それを乗り越えるべく、何かを夢見て自由に、そして気高く羽ばたこうとするブリドリー。その姿勢は畢竟(ひっきょう)、生き方の問題に収斂(しゅうれん)されるようです。


タイトル

葛飾北斎『神奈川沖浪裏』にかけて本作は、「富嶽舞利鳥図浪之裏」と題されました。


富嶽 富士山
舞利鳥 ブリトリー(志水先生のモチーフの鳥)
浪之裏 なみのり=波乗り(サーフィンにかけてます)

作品に因んだユーモアのあるタイトルになっています。



隠れたブリトリー


サーフィンをしているブリトリー3匹の他に、もう一匹ブリトリーが隠れているのにお気付きでしょうか?
レモンイエローの明るい空に、ブリトリーのかたちをした雲がかかっているのです。
くちばしと翼を広げ、今にも飛び立ちそうなブリトリーのシルエット。
志水先生の作品はよく見るほどに、新しい驚きが詰まっています。




和紙には耐久性・保存性に優れる人間国宝・九代目岩野市兵衛により漉かれる江戸時代より浮世絵に使われていた越前生漉奉書(えちぜんきずきほうしょ)を使用し、職人による絶妙なバレンの力加減で摺る事により和紙の中、作品裏面まで染みこんだ顔料はリトグラフやシルクスクリーンなど他の版画技法では見る事の出来ない浮世絵木版画ならではの特徴です。



【作品詳細データ】
絵師:志水堅二
画題:「冨嶽舞利鳥図浪之裏」
限定:100部
画寸:縦26.4×横38.6cm
紙寸:縦32.2×横44.5cm
額寸:縦41.3×横52.8×奥行2.2cm
制作年:2017年
版数:22版26度摺
紙種:越前生漉奉書(紙漉:人間国宝・九代目岩野市兵衛)
サイン:直筆鉛筆サイン
彫師:関岡祐介
摺師:久保田憲一

 





 C O N C E P T


ある日、ガラクタ屋で錆びついたブリキの鳥の玩具と出会った。
顔は笑っているようでもあり勇ましいようでもあった
手垢にまみれ錆びも出ていたが何故か惹かれる
お腹から突き出ているゼンマイを僕はそ〜っと巻いてみた。
「カタカタカタ・・・・」
動いた!
完全に壊れていると思った。どのくらいぶりに動いたのだろうか
「僕はまだまだ飛べるよ」
そういっているようだった。
時の流れを感じさせる体の汚れや赤錆びも、とても美しく見えてきた。
僕は鳥を『ブリキの鳥のブリドリー』と名づけた。
そして
時間(とき)を表現するアイコンとして描いていくことにした・・・


【Bridolly】ブリドリー:Briki(ブリキ)とDolly(人形)からなる造語。またはブリ鳥。



【作家略歴】

1971年

愛知県名古屋市生まれ

 

東京藝術大学大学院卒

 

1993年

Human in Tokyo展 (中野ZERO, 東京)

1995年

第29回 かわさき市美術展 最優秀賞・市長賞受賞

 

第1回 小宇宙からの萌芽展 (京橋画廊, 東京)〜’00

1996年

独芽会展 (銀座ギャラリーハウス, 東京)〜’98

 

第1回 北の大地ビエンナーレ大賞展 佳作 (賞候補)

1998年

第9回 多摩うるおい美術展 審査員奨励賞受賞 (パルテノン多摩, 東京)

 

第8回 花の美術大賞展 みどり銀行文化振興財団賞受賞 (大阪, 東京)

 

第4回 前田寛治大賞展 (日本橋高島屋 / 倉吉博物館, 鳥取) ’01

1999年

New Generation ’99 (名古屋画廊, 愛知) / 不易流行・5展 (京橋画廊, 東京)〜’03

2000年

第35回 昭和会展 (日動画廊, 東京) / 波の会展 (ギャラリー和田, 東京)〜’04

2001年

志水堅二新作展 (河原町画廊, 京都) / 志水堅二展 (沼津信用金庫ストリートギャラリー, 静岡)

 

志水堅二展 (ギャラリー和田, 東京) 以降’03’05’07’09’11

 

洋画3人展 (ギャラリータマミジアム, 愛知)

2003年

志水堅二展 (ギャラリー五番街, 宮城) / 志水堅二展 〜華〜 (ギャラリータマミジアム, 愛知)

2004年

我流点睛展 (京橋画廊, 東京) ’05

2005年

志水堅二油彩画展 (豊橋丸栄)

2006年

志水堅二展 〜懐〜 (ギャラリータマミジアム, 愛知)

2007年

開廊7周年記念展 「道標」 (ギャラリータマミジアム, 愛知) / 志水堅二展 〜遊〜 (京橋画廊, 東京)

2009年

志水堅二展 〜時〜 (ギャラリータマミジアム, 愛知)

2010年

KENJI SHIMIZU EXHIBITION −BRIDOLLIES− (京橋画廊, 東京)

2011年

新進気鋭作家展 (ニシオカ画廊, 山口) / 志水堅二展 -Flapping- (ギャラリータマミジアム, 愛知)

2012年

志水堅二展 BRIDOLLY 現代花鳥図 (山口井筒屋)

 

KENJI SHIMIZU EXHIBITION 2012 −3 DIMENTIONAL WORKS− (京橋画廊, 東京)

 

現代アーティストクレパス画展 (京橋画廊, 東京 / サクラアートミュージアム, 大阪) '14

2013年

アートフェア東京 志水堅二展 −FRAPPING− (東京国際フォーラム)

 

Christmas Group Show 2013 −Story of one by one− (新生堂, 東京)

 

志水堅二展 Merry Bristmas (京橋画廊, 東京)

 

月刊美術にて志水堅二の「月刊Bridolly」連載開始 (2014年2月まで)

2014年

アートフェア東京 志水堅二展 (東京国際フォーラム 京橋画廊ブース)

 

志水堅二展 「SEASONS」(京橋画廊, 東京) / Bar BRIDOLLY (京橋画廊, 東京)

 

〜東京藝術大学大学院 中島千波研究室修了生〜「次代を担う作家五人展」(あべのハルカス, 大阪)

2015年

「Art Wonderland」 (日本橋三越) / BRIDOLLY Café (京橋画廊, 東京)

 

〜東京藝術大学大学院 中島千波研究室修了生〜 「次代を担う作家五人展」 (福屋, 広島)

2016年

UROKOKAI (京橋画廊, 東京) / 志水堅二展 BRIDOLLY artbook & miniature (京橋画廊, 東京)

2017年

志水堅二展 −龍− DRAGON (京橋画廊, 東京) / UROKOKAI (京橋画廊, 東京)

 

志水堅二展 All-Star Bridolly (京橋画廊, 東京)

2018年

志水堅二展 ブリキの鳥のブリドリー (銀座三越)

 

志水堅二展 The World of BRIDOLLY (新生堂, 東京)

2019年

ART TOYAMA 2019 (富山大和) / ART TAIPEI (台北世界貿易中心, 台北)

 

UROKOKAI (京橋画廊, 東京) / GRADATION代官山 (TENOHA DAIKANYAMA, 東京)

 

志水堅二展 -富嶽舞利鳥図- (京橋画廊, 東京)

2020年

阪急×アートコレクターズ ニュースター達の美術展 (阪急うめだ店)

 

志水堅二展 Drunken Life , Dreamy Death 酔生夢死 (四季彩舎, 東京)

 

志水堅二展 現代花鳥Contemporary Birds and Flowers (銀座三越)

 

志水堅二展 Bridolly Monochrome (新生堂, 東京)

2021年

富士・桜花の宴 展 (京都高島屋)

 

志水堅二展 −舞利鳥色鳥々− ブリドリーイロトリドリー (高島屋大阪店)

 

「アニマル展 animal exhibition 2021」 (Bunkamura Gallery, 東京)

 

現代美術展 (藤崎百貨店, 宮城)

 

SASHINOMI (四季彩舎, 東京)

 

志水堅二個展 「イロイロナブリドリー」 (Gallery Art Composition, 東京)

2022年

志水堅二展 「HOMECOMING」 (名古屋松坂屋)

 

グループ展 「アマカケルリュウニトキメキ」 (名古屋松坂屋)

 

グループ展 「ウロコ会」 (京橋画廊, 東京)

 

志水堅二展 「BACK TO THE SOURSE」 −原点回帰− (銀座三越)

 

西武ギャラリーアートセレクション (池袋西武)