ミヤケマイB面の猫 作品をご紹介いたします。
現代アーティスト・ミヤケマイは日本人の繊細な美意識や感覚をベースに、
工芸、現代美術、デザイン、文芸など既存の枠組みを超えた幅広い表現活動を行なっている作家です。
今回の浮世絵木版画は「B 面の猫」と題し2月、6月、8月、10月、11月
それぞれを猫の姿を通して描いた作品。
猫は日本人にとって猫は古くから生活の中に馴染む身近な存在であり、
江戸時代後期には歌川国芳ほか多くの浮世絵師が猫をモチーフとして描いてきました。
現代の洋室、和室にも場所を選ばず溶け込む本作は、
コンパクトで床の間などにも飾りやすいお作品です。
江戸時代の浮世絵と現代の社会風俗をつなぎ、伝統的な木版画の技術を用いて表現した本作品には、
過去と現代を天衣無縫に繋ぎ合わせるミヤケマイの作家性が感じ取れます。
愛嬌のあるそれぞれの猫の表情にも大注目の新作です。
浮世絵スタジオこだわりの浮世絵木版画
和紙職人が漉く和紙に顔料をきめ込むことで生まれる鮮やかな色彩。
現在市場で流通している和紙のほとんどが漂白剤を用いて和紙を白くしています。
本作で使用した越前生漉奉書は、
昔ながらの製作方法に基づき漂白剤を使用することなく
可能な限り手わざにて白くしていますので、和紙の表面上にチリなどが残ります。
漂白剤を使用すると和紙が痛み劣化しますが、本和紙は1000年持つとも云われています。
ミヤケマイ MAI MIYAKE
日本の伝統的な美術や工芸の繊細さや奥深さを過去・現在・未来をシームレスにつなげながら、
物事の本質や表現の普遍性を問い続ける美術家。
一貫したたおやかな作風でありながら、鑑賞者の既成の価値観をゆさぶり、
潜在意識に働き掛ける様な作品で高い評価を得る。
斬新でありながら懐かしさを感じさせるタイムレスな作品は、様々なシンボルや物語が、
多重構造で鑑賞者との間に 独特な空間を産み出す。
媒体を問わない表現方法を用いて骨董・工芸・現代美術・デザイン、文芸など、
既存の狭苦しい区分を飛 び越え、伝統と革新の間を天衣無縫に往還。
国内外で展覧会を中心に活動。
最近の主な展覧会
2017年 |
ワコールスタディホール京都「面影」 |
2018年 |
金沢 21 世紀美術館 「変容する家」
釡山市美術館「BOTANICA
OPAM「アート & デザインの大茶会」 |
2019年 |
ICOM 京都大会 / 二条城・ 世界遺産登録 25 周年記念「時を超える美の基準」 |
2020年 |
「さいたま国際芸術祭」
さいたま市大宮盆栽美術館 第 6 回「世界 盆栽の日」記念
「ART Sightama さいたま国際芸術祭 Since 2020」 |
2021年 |
「ART BASEL 香港 2021: UNLIMITED」
柿傳 ギャラリー個展「夢の跡」 |
公式サイト http://www.maimiyake.com